大学院社会学研究科とは

現代社会はつねに変化しています。社会はどのように変化しているのか? そこにはどのような力が働いているのか? 私たちはその変化にどのようにかかわることができるのか? そのような問いから社会学は生まれました。社会学は、人と人との関係から、集団や組織、コミュニティ、国民国家、世界システムまで、ズームを自在に動かして、複雑に変化する社会をとらえようとしています。社会はつねに変化し新しい姿を見せているので、社会学のテーマは尽きることがありません。

近年の社会変化のひとつに、グローバル化が挙げられます。グローバル化とは、社会の複雑な関係が国境を越えて地球規模で広がっていくことを指します。グローバル化は社会のあらゆる場面に影響を及ぼしており、私たちは、ますます地球全体をおおう緊密で複雑な関係のなかで生活するようになりました。いまや世界中の人びとがグローバル化にどのように対応すればよいのかという共通の課題に直面しており、社会学の研究もこの課題を共有しています。

本研究科では、変化しつつある社会の諸側面をグローバルな視点からとらえるために、さまざまなメニューを用意しています。組織的な調査研究を経験するために、大学院学生と複数の教員が共同して特定の研究課題に取り組むプロジェクト科目群を用意しています。また、経験的調査の高度なスキルを身につけられるように、専門社会調査士科目に対応する社会調査法科目群をそろえています。

文献研究によって各研究分野の最先端の動向を踏まえ、グローバルな視点から自らの研究課題を的確に位置づけることも学問研究にとっては不可欠です。そうした研究の基礎づくりのために、社会学の各下位分野に対応するセミナー科目を設置しています。さらに、研究成果の発信と交流のために、プロジェクト科目、セミナー科目、リサーチ英語科目といった正規の授業とともに、正課外でも積極的に国際研究交流の機会をもうけてきました。

大学院課程の総仕上げにあたるのは、いうまでもなく学位論文の執筆です。本研究科では、前期課程・後期課程ともに、論文執筆にいたるスケジュールを示して、計画的に研究が進められるよう指導体制を整えています。大学院を修了後、社会学の深奥を究めた高度専門職業人として、また研究教育従事者として、修了生が現代社会の変化に積極的にかかわっていくことを期待しています。

社会学研究科委員長 松本 康

トップに
戻る