井手口ゼミ

担当者:井手口 彰典 准教授
媒介(メディア)としての音楽を通じて社会を「視る」

音楽社会学について

あらゆる音楽は社会に埋め込まれて存在しています。社会と一切の関係を持たない自律的な音楽などというものは考えられません。ですから皆さんが普段何気なく聴いたり演奏したりしている音楽にしても、実は現代社会によって強く性格付けられているわけです。また時代や地域が変われば(つまり社会が変われば)、音楽の性格や機能も当然変わってきます。そうした前提のもと、様々な社会における音楽現象の意味やその役割について考察し、そこから当該社会の在り様を明らかにしていくのが「音楽社会学」という学問です。井手口ゼミは、この音楽社会学を専門領域としています。

ゼミの基本方針について

井手口ゼミでは4年生はもちろんのこと、3年生も一人ひとりが独自のテーマを立てて研究に取り組みます。それは時間の限られた大学生活のなかで、何かを研究し論文にまとめるというプロセスに少しでも長く携わってほしいからです。ひょっとすると皆さんのなかには、研究することや論文を書くことを、なんだか面倒な作業だと考えている人がいるかもしれません。確かにそれは、時に厄介で骨の折れるものです。しかし同時にそれは、非常にやりがいのある魅力なミッションでもあります。以下、その理由を大きく二点に分けて説明したいと思います。

1.研究はクリエイティブな活動である

趣味で音楽をやる人や絵を描く人、また詩や小説を書く人は、みんな自力で何かを「創造する」ことの楽しさを知っています。実は論文を書くというのは、それらと同じくらいクリエイティブな営みです。その意味で、研究者は一種のアーティストであり、またゼミで初めて論文に取り組む皆さんはアーティストの卵だといえます。自分の努力が少しずつ「作品」として目の前に結晶化していく快感。それを誰かに受け止めてもらい評価してもらう充実感。ゼミでの活動は、そんなゾクゾクするような創造の喜びに充ちています。

2.研究はエンターテイメントである

推理小説を読むのは面白いですよね。誰でも一度くらいは、自分が名探偵になるのを夢見たことがあるでしょう。でもよく考えてみれば社会学の研究というのは、まだ誰も解き明かしていない世の事象を自分なりに説明付けるプロセスです。つまりそこでは皆さん一人ひとりが、難解な事件に挑む探偵役になれるわけです。論文とは、そんな皆さんの活躍をまとめた「事件簿」であり、またそれゆえに優れた論文は一流のエンターテイメント作品ともなります。極上の推理小説を、自分でも書いてみたいと思いませんか?

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