教員インタビュー

現代文化学科、
高木 恒一 教授に聞く、15の質問

Q.1 今までの経歴を教えてください。

埼玉大学教養学部を卒業して、3年程出版社に務め、東京都立大学の大学院に行きました。その後、シンクタンク1つと大学2つを経て、2002年に立教大学に来ました。

Q.2 どんな学生でしたか?

不真面目な学生だったと思いますが、映画は沢山見ました。名画座が沢山残っていたので、昼食もとらず1日何本も見ていました。

Q.3 専門の研究領域について教えてください。

都市社会学の専門で、特に社会空間構造に焦点を当てています。都市における空間の配置や住宅の供給方法、そこに住む人たちの暮らしを中心に研究しています。

Q.4 担当している授業の内容について教えてください。

今後は「都市社会論」という都市社会学の入門と、「都市社会構造論」を担当し、大きな都市の構造と、その中で暮らす人たちについて教える予定です。立教は都市社会学の分野が非常に充実していて、ここまで都市領域を体系的に勉強できるところは日本で他にないと思います。

Q.5 担当しているゼミの内容について教えてください。

都市社会学が中心ですが、2011年度は震災関連のテーマを扱っています。私は市民運動の情報を一手に引き受け、日本最大級のアーカイブを持つ共生社会研 究センターのセンター長をしているので、震災以降、様々な団体が発信している支援・復興や原発の問題についての情報をリアルタイムに追って分析していま す。

Q.6 ゼミを通して特に学生に伝えたいことは何ですか?

自分で考えることですね。そのために、方向性だけを提示をして、どうすればいいのか考えてもらうようにしています。

Q.7 指導する上でモットーにしていることは何ですか?

学生が自ら考えるような道筋を作りたい、ということが一番ですね。どうしても手をかけてしまいがちなのですが、意識的にしないように心がけています。

Q.8 学生には卒業後にどのような人に育ってほしいですか?

しぶとく生きる人になってほしいですね。世間で使い捨てにならないように、自分でしっかりものを考え、主張できる人になってほしいし、そんな人材を育てたいと思っています。そのためのものの見方や考え方を提供したいですね。

Q.9 社会学の魅力は何ですか?

日常に気づくことだと思います。社会学は、普段当たり前だと思っていることを研究対象にして、それが当たり前ではないことを知る学問です。私自身、大学院の時にそんな発見をして社会学にはまり、社会学者になる踏ん切りが付きました。東京都中央区の再開発住宅地を対象に近隣関係を調査していたんですが、一般的には近所付き合いがないと言われていた高階層の人たちが、そこでは関係を築いていました。ライフスタイルが似通っているので、同質性から付き合いが生じるんですね。

Q.10 どのような学生が社会学部により合っていると思いますか?

世の中に引っかかりを感じている人ですね。言われたことが当たり前だと考えるのではなく、「どこかおかしいな」と感じる人。常識的に生きているんだけど「それが常識じゃない」と感じる微妙なセンス・感覚だと思います。

Q.11 大学生活を送る上で最も大事なことは何だと思いますか?

好奇心を持つことかな。対象を広げても、深堀りしてもいいのですが、見ること、聞くこと、知ること、読むことを通して、自分の好奇心を満たす楽しさを4年間で味わってほしいと思います。

Q.12 立教大学のキャンパスの好きなところを教えてください。

卒業式の前後の頃は若芽が出て桜も咲き始めたりして、好きですね。冬の夕方もいい。季節を感じられるキャンパスだと思います。

Q.13 学生におすすめしたい本を教えてください。

私が社会学で最初に読んで衝撃を受けた『まなざしの地獄』(見田宗介 著)です。連続射殺犯の永山則夫の手記等を題材にして、当時の社会の底辺で生きる人を描いているんですが、現代社会に繋げて考えることもできるし、「社会学的にものを見たり考えたりすると、こんなことが言えるのか」という大きな発見になると思います。

Q.14 “学ぶ”ことの意味は何だと思いますか?

生きていくこと、そのもののような気がします。学ぶことをやめたら人生ってあまり面白くないんじゃないかと思うんですね。だから、大学で学ぶことのスタイルや習慣を身につけてほしいと思っています。

Q.15 最後に高校生へのメッセージをお願いします。

人生80年だとしたら、大学を出ても残りは約60年もあるんですね。だから、大学というのは、今まで生きてきた人生の倍の時間を生きるための基礎を作ると ころ。とても長い時間の基礎なので、偏差値や就職だけではなく、長い長い人生のベースを作る場所だと考えてほしいと思っています。

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