教員インタビュー

現代文化学科、
水上 徹男 教授に聞く、15の質問

Q.1 今までの経歴を教えてください。

立教大学社会学部社会学科を卒業、数年会社に勤めた後、オーストラリアのブリスベンにあるグリフィス大学大学院(文化人類学専攻)に留学、その後立教大学社会学部の助手になりました。退職と同時にメルボルンのモナシュ大学大学院(社会学専攻)に留学、兵庫教育大学に就職し、2002 年の現代文化学科創設と同時に立教大学に戻りました。

Q.2 どんな学生でしたか?

音楽サークルに属していて、バンドの練習やアルバイトに明け暮れていました。結局辿り着けなかったのですが、リズム&ブルースの殿堂「アポロ劇場」に行きたくて、ひとりでニューヨークのハーレムも歩きました。当時は卒業論文が必修で、大学3 年から4 年にかけて卒論のために山谷(現在の行政区画の名称ではなく荒川区と台東区にまたがる)地区に通い、日雇い労働をやったり、ドヤに泊まったりしました。

Q.3 専門の研究領域について教えてください。

主にマイグレーション(migration)、移民研究のようなことを行っています。国際的な人の移動やエスニック・コミュニティの形成、その変容などを扱っています。

Q.4 担当している授業の内容について教えてください。

学部の講義科目では「グローバル社会論」を担当して、国際的な人の移動の活発化にともなう社会変動などについてお話しています。日本の事例では、1980 年代中期以降外国人居住者が増加、その後の変化などが含まれます。多文化主義研究もその一例です。

Q.5 担当しているゼミの内容について教えてください。

3 年生の「フィールド演習」では、毎年ゼミの報告書を発行しています。論文の執筆者はすべて学生で、参加者全員が個々の関心領域に基づき、個別のテーマを設定しています。実地調査として、授業で色々な場所に行きます。外国人居住者支援団体に訪問してお話を伺ったり、新大久保で展開されているエスニック・ビジネスなどを紹介していただいたり、エスニック・コミュニティと関連したテーマが中心となっています。

Q.6 ゼミを通して特に学生に伝えたいことは何ですか?

ゼミではフィールドワークに基づくデータ収集を実施しますが、実証的な立場をとりながらも、理論的な背景を大切にしてほしいと思っています。

Q.7 指導する上でモットーにしていることは何ですか?

講義は大教室ですが、抜き打ちで質問したりとメリハリを考えて進めています。ゼミは、共に考え、共に学ぶ姿勢を大切に、学生の積極的な参加を促しているつもりです。

Q.8 学生には卒業後にどのような人に育ってほしいですか?

大学で学んだ社会学が就職後にどれだけ役に立つかは分かりませんが、直接的に貢献できなくとも、自分のテーマで一生懸命調べた経験は活かせるのではないでしょうか。新たな社会でも前向きに取り組んでいってほしいと思います。

Q.9 社会学の魅力は何ですか?

多少他の人と異なっていても、例えば、あまり皆が興味を持たないような領域に惹きつけられていても、それほどおかしなことではないと認識できること。また、体系立てて、何かを考えるヒントを得られることでしょうか。

Q.10 どのような学生が社会学部により合っていると思いますか?

社会学部は間口が広いと思います。社会学部に合っていない学生を捜す方が難しいかもしれませんね。

Q.11 大学生活を送る上で最も大事なことは何だと思いますか?

勉学と課外活動は非常に大切です。また、その大学生活の中で、自分と気の合う仲間をつくること、生涯の友を得ることができればいいですね。

Q.12 立教大学のキャンパスの好きなところを教えてください。

個人的には、立教学院諸聖徒礼拝堂がもっとも落ちつくところだと思います。東京都選定歴史的建造物にもなっている時計台のある煉瓦作りの本館と廊下で繋がっています。また、天井の高い第一食堂は、食事だけでなくコンサートなども楽しめます。

Q.13 学生におすすめしたい本を教えてください。

『高校生のための社会学̶未知なる日常への冒険』(高校生のための社会学編集委員会 編纂)です。社会学でどのようなテーマや事項を扱っているか、社会学についての考え方がよく分かる本です。

Q.14 “学ぶ”ことの意味は何だと思いますか?

学ぶことはどこまでも続く課題でしょう。社会学に限ったことではありませんが、ある程度の積み重ねがあって、面白さに気がつくことが良くあるのです。

Q.15 最後に高校生へのメッセージをお願いします。

高校までは、ほとんど受け身で講義を聴くスタイルだと思いますが、本学社会学部では、自らの問題意識やテーマ設定を考えて学ぶことになると思います。

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