太田ゼミ

担当者:太田 麻希子 助教
グローバリゼーションと場所

ある場所や、場所間の関係、そこで生きる人たちについて、フィールドワークを通して学び、考え、他者理解につなげていくゼミです。
現代は、遠く離れた場所間の出来事の相互依存性が高まっている時代です。たとえば、ある都市の商店街の振興やまちづくりが、地元産業のグローバル市場での位置づけの変化と関係するということもありえます。私たちが享受している衣料の消費が、新興国の特別区や国内の地方の工場の女性たちによって可能になっていることだってありえます。都内の公園や教会に集まるベビー・シッターの外国人女性たちが、母国では自分の子どもや家族のためにベビー・シッターやドメスティック・ヘルパーを雇っていることだってありえます。場所や、場所間の関係は、空間的に拡がる商品やサービス、労働力の連鎖といった文脈の中で理解できると言えます。

演習紹介

こうした認識のもとに、本演習では、場所や場所間の関係性について、モノ、ヒト、コト、それぞれの視点から論じた文献の講読を行ない、理論的支柱をつくっていきます。
3年次には、文献研究を行なうとともに、それぞれがフィールドを選び、報告書を作成してもらいます(グループ研究になる可能性もあります)。現場に出て、見る、聞く、話すことによってフィールドワークを進めてもらいます。4年次には、3年次に各自が執筆したものを発展させ、卒業論文を完成させていきます。
グローバリゼーションのもと、国内外問わず似通った景観が広がるようになり、現在は場所の個性が薄まりつつあると言われています。だからこそ現代は、企業や国家の要請のもとで場所性がつくりだされ、様々な媒体を通じてその個性が語られている時代であるとも言えるのです。
履修生には、このような大きな動きがあることを踏まえた上で、個々の都市や地域、集団の社会・経済・地理的なコンテクストを深く知るとともに、その場所で生きる人たちの経験をくみ取り、他者理解につなげて欲しいと思っています。

報告書テーマ例(2015年度)

  • 富岡の商店街と養蚕農家
  • 武蔵小杉の大規模再開発と商店街
  • スタディツアーとジェンダー
  • 在日外国人にとっての教会の意味―フィリピン人女性を事例に
  • 大阪の繊維産業の行方
  • アパレル産業に見るグローバル経済・フリーター問題・感情労働
  • 豊島区の地域活性化政策と郷土資料館
  • 体育会系はなぜ就職に強いのか
  • 北京の都市問題―日本人の生活と低賃金労働に着目して
  • オハイオ州コロンバスの日本語補習校―自動車産業との関わりと在米日本人にとっての意味
  • 東京都郊外のジムにおける人間関係の官民比較
  • スポーツイベントとインバウンド消費

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