教員インタビュー

社会学科、
李 旼珍 教授に聞く、20の質問

Q.1 今までの経歴を教えてください。

韓国の大学・大学院で社会学の修士号を取得し、政府の研究機関に就職。東京大学社会学研究科の修士課程・博士課程に進学して、98年に博士号を取りました。99年から新潟大学経済学部で教え、01年に立教大学に来ました。

Q.2 どんな学生でしたか?

同じ専攻の親しい友人と一緒に勉強会を作って、切磋琢磨しました。韓国の伝統音楽パンソリのサークルで発表会をしたりもしました。

Q.3 なぜ教授という職業を選んだのですか?

韓国で大学院を出た時は研究をしたいと思って研究所に就職したのですが、留学をして博士号を取った後は日本で学んだことを教えたいという気持ちが強くなったので、教員になろうと思いました。

Q.4 専門の研究領域について教えてください。

労働社会学、特に韓国と日本の比較研究を含めた労使関係です。

Q.5 社会学科の特色について教えてください。

現代社会をミクロからマクロまで捉える5つの領域の授業を幅広く選択できます。1・2年は社会学とはどういう学問なのかを基礎から学び、3・4年になると自分の専門研究ができます。

Q.6 担当している授業の内容について教えてください。

「労働社会学」では、現在労働社会の中で起こっている変化や、働く人たちがやりがいや働きがいを持って働ける労働環境や生産システムについて、サービス労働に勤める人たちに求められる感情労働についても教えています。

Q.7 担当しているゼミの内容について教えてください。

労働社会学の色々なテーマを毎年変えながら運営しています。学生達が感情労働に関してやりたいという年には、感情労働に関してインタビュー等の調査をしてゼミ報告書を作成します。

Q.8 ゼミを通して特に学生に伝えたいことは何ですか?

ゼミは特に学生達が研究したいテーマを専門的に研究する場なので、4年の卒論につながるテーマを見つけてほしいということですね。

Q.9 指導する上でモットーにしていることは何ですか?

学生の研究に関しては厳しくコメントします。学生と飲み会がある時にはざっくばらんに親しくする。メリハリをつけるということを考えて指導しています。

Q.10 立教大学社会学部が掲げる教育方針に「発見力」という視点がありますが、社会に生起している問題を見いだす為に必要なことは何ですか?

常に好奇心を持って、それから、先行研究をたくさん読むこと。先行研究で議論されている問いに常に疑問を持つように言っています。

Q.11 立教大学社会学部が掲げる教育方針に「分析力」という視点がありますが、分析力を高める上で必要なことは何ですか?

先行研究でどういう分析をしているのかを理解することが分析力に繋がると思いますので、先行研究を重視するように言っています。

Q.12 「社会学力」に「提言力」という視点がありますが、卒業論文のテーマを選ぶ上でどのようなアドバイスをしていますか?

常に先行研究での議論に関して問題意識を持つことと、先行研究はどういった視点で、どういった分析をしているかを見極めるようアドバイスしています。

Q.13 学生には卒業後にどのような人に育ってほしいですか?

卒業式でよく言う言葉は、自分がやっている仕事や会社に埋没しないということ。常に広く社会に目を向けてほしいですね。

Q.14 社会学の魅力はどこにあると思いますか?

社会学を受講して初めて、こういう見方で社会を捉えることも出来るんだとわかったんですね。社会の構造は単純ではなく、色々なことが絡み合って出来ていると教わりました。社会のあり方や自分の生き方について考えさせられ、成長できることが魅力です。

Q.15 どのような学生が社会学部により合っていると思いますか?

社会学を学べば、誰もが社会に対する多様な見方ができると思うので正解がないですね。好奇心が強いとよりいいかもしれません。

Q.16 大学生活を送る上で最も大事なことは何だと思いますか?

人生の中で一番色々なことができる時期なので、問題意識を持っている学生は本当に有意義な大学生活を送ることができます。

Q.17 立教大学のキャンパスの好きなところを教えてください。

レンガの建物にアイビーが垂れていて、韓国の母校と似ているところがあります。そういうところが好きです。

Q.18 学生におすすめしたい本を教えてください。

社会学の古典を薦めたいですね。フーコーの本や、生きている人の中ではギデンスの本を薦めたいと思います。

Q.19 “学ぶ”ことの意味は何だと思いますか?

学ぶことで自分の現在を振り返ることができる。どういう風に自分の考えを整理すればいいのか、理解すればいいのか、そういうことを気づかせてくれます。

Q.20 最後に高校生へのメッセージをお願いします。

大学は基本的には学生自身が何を勉強したいのか自分で主体的に選択するところなので、目的意識をはっきりさせて大学・学科・専攻を選択してほしいと思いますね。

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