教員インタビュー

社会学科、
村瀬 洋一 准教授に聞く、15の質問

Q.1 今までの経歴を教えてください。

東北大学・大学院を卒業後、立教大学に29 歳で着任しました。その後、名誉研究員として1 年間アメリカ、韓国と台湾には半年ずつ研究のために行かせてもらいました。

Q.2 どんな学生でしたか?

高校では運動部で忙しかったので少し反省して、大学に入ってからは色々な科目を取るようにしたのですが、それがとても良かったです。また、大学紹介の本を作るサークルで、色々な研究室に取材に行ったのは面白かったですね。当時の友人とは今も付き合いが続いています。その他には、大学祭の実行委員をやったり、テレビ局の報道部の電話番や原稿を運んだりするバイトをしたりしていました。

Q.3 専門の研究領域について教えてください。

不平等についての意識や社会階層についてです。例えば、先生の子は先生、医者の子は医者になる、といった親子の地位の関係を分析します。方法論としては統計的な社会調査法を使います。最近は震災後の生活について調査していて、月1回は仙台に行っています。

Q.4 担当している授業の内容について教えてください。

「社会調査法」という1 年生向けの授業を担当しています。実際に生きている社会からデータを取る方法について入門的な話をします。また、「計量社会学」では、社会を測定・分析し、実証的に結果を出す一連の方法について教えています。

Q.5 担当しているゼミの内容について教えてください。

最初は、調査結果やグラフが載っている文献を読み、その後パソコンを使って実習をします。グラフの作り方など基本的なことから始めて、分析の方法を学びます。研究テーマの決定は学生に任せていますが、「現在の幸福感の研究」や「教育への意識」など幅が広いですね。

Q.6 ゼミを通して特に学生に伝えたいことは何ですか?

本に書いてあることや先生が言っていることが全て正しいわけではないので、「自分の頭で考えてほしい」とよく言っています。例えば、ゼミの発表でも「ここがおかしいんじゃないか」といった自分の意見や建設的な批判的精神を持つことが大事ですね。そうすると、段々発表や討論がうまくなっていきます。

Q.7 指導する上でモットーにしていることは何ですか?

データを取って、生きている社会を科学的に分析することの面白さを知ってもらうことです。世の中にはいい加減なアンケートも溢れているので、科学的な分析法と調査法を身につけてほしいですね。

Q.8 学生には卒業後にどのような人に育ってほしいですか?

自分の頭で考えて自分の意見を言える人になってほしいですね。卒業生の様子を見ていると、行儀がいい人よりは、自分の意見や考えを、周囲にきちんと伝えられる人が成功しているようです。生き生きと働いていることが一番だと思います。

Q.9 社会学の魅力は何ですか?

私達は社会の中に生きていますが、社会は見ることができません。例えば、1 ヶ月間を振り返った時、自分は農民や工場労働者など色々な職業の人と接したかといったら、ほとんど接していませんよね。実際には色々な職業の人がいるわけですが、そういうことを知らないままに生きています。でも、大規模な社会調査をやると、見えていないものが見えてくるので、その点が一番面白いですね。

Q.10 どのような学生が社会学部により合っていると思いますか?

ニュースや時事問題などに幅広く興味があり、視野が広い人が向いていると思います。何にでも積極的に取り組み、情報処理やデータ分析法も身につけようという人だとより上手くいきます。

Q.11 大学生活を送る上で最も大事なことは何だと思いますか?

大学の同級生は一生の財産になるので、友人を作ることがとても大切だと思います。また、幅広く色々な職業の人と接してほしいですね。学問は真面目に取り組めば取り組むほど面白いので、学問の魅力に触れてもらえたら嬉しいです。

Q.12 立教大学のキャンパスの好きなところを教えてください。

図書館は居心地がいいので、館内をぶらぶらするのが好きです。また、PC 教室の環境も整っていて使い勝手がいいですね。

Q.13 学生におすすめしたい本を教えてください。

『考える社会学』(小林淳一/木村邦博 編著)をゼミで使うと討論が盛り上がります。高校生には少し難しいと思いますが、問いや定義など考えさせられる部分が多いのでおすすめです。また、『よくわかる社会学』(宇都宮京子 著)は分かりやすいので、自分ひとりでじっくりと読んでほしいですね。

Q.14 “学ぶ”ことの意味は何だと思いますか?

真実を発見することが学問において一番重要なことだと思います。正解を暗記するのではなく、社会の変化がなぜ起こるのか考えたり、「自分自身で何かを発見したい」という思いを持つことが大切です。

Q.15 最後に高校生へのメッセージをお願いします。

生きた社会を分析できることは幸せなことなので、正しい分析法を身につければ人生はより豊かになると思います。是非色々なことにチャレンジしてください。

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