李ゼミ

担当者:李 旼珍 教授
仕事世界を通じて生きることや社会の仕組みを考える

働くことは生きることです。どう働くかは、どう生きるかにつながることです。李ゼミは、働くことの研究を通じて、生きることや社会の仕組みについて考えるゼミです。

近年、フレキシブルかつ自由な働き方、仕事における自律、企業から自立した仕事人、仕事の趣味化、などのフレーズをよく聞きます。これらのフレーズはここ20数年間仕事の世界で起こっている諸変化を部分的には表しています。

ゼミでは、労働・仕事・雇用システムにおける近年のドラマティックな変化について考察した上、「ワークシステムの変化の下で労働者は主体的に働けるか」、「サービス労働における労働のルーティン化や感情労働の企業による管理は労働者のアイデンティティにどのような影響を与えるか」、「なぜ労働者は長時間労働するか」、「ワークとライフのバランスの取れた働き方をするためにはどんな政策が必要なのか」、「職場で労働者はどのようにジェンダーをやっているか」など、労働社会学の長年のイッシューはもちろん現在のホットなイッシューを取り上げ、議論します。

ゼミでは、議論にとどまらず、実際企業や労働者に対しアンケートやインタビューを実施し、議論と調査を結びつける作業を行います。現在新自由主義の弊害として議論されている「格差社会」も、実は仕事世界の変化の結果でもあります。ゼミの皆さんには、仕事についての考察を通じて、仕事の意味や社会の仕組みを知ってもらいたいと思います。

2015年度は、多様な働き方をテーマに、多様な働き方をしている人々の労働意識について研究しました。研究の成果として、「多様な働き方と労働意識」という報告書を刊行しました。

2015年度ゼミ生の言葉


乙幡 進悟

文献講読から始まった李ゼミでの活動は、予想していたよりも充実したものになったというのが正直な感想です。一見わからないように思ったことでも自分の頭でひとつずつ考えていくことで、様々な問題を自分の身近なものとして捉えられるようになることが重要なことだと感じることが出来ました。

岸 竜之介

「労力をいとわない情熱」
これは、1年間のゼミ活動を通して最も身に染みた言葉だ。私は今回、伝統工芸に携わる方々にインタビューを行ってきた。職人さんの生き様や考え方を直に肌で感じられたことは大変貴重な体験になったと思う。

小森 春乃

ゼミ論は障害者労働をテーマに取り組みました。文献調査やインタビュー調査、またボランティアとして障害のある方や職員の方と一緒に働くことを通じて、それまで持っていた障害者労働のイメージが大きく変わりました。

内田 裕樹

自分で自ら調査をするという事が私にとっては新鮮だった。実際に調査をしてみて苦労したのは、社会人の方の調査サンプル数を集めることが思いのほか難しく、あまり数が集まらなかったことだ。良かったことはSPSSを用いたデータ分析の方法を思い出すことができたことだ。

佐藤 拓海

思った以上に社会は変動していっているようだ。人材募集サイトなどの発展により、21世紀になる前までは忌避されていた転職活動は今やありふれている。お金を稼ぐことから自己実現の方法へとシフトしてきた仕事、あるいは働くことはフリーランスとして働くこともまた生み出した。人の思考から生まれる社会変動というものは広範に影響するものだと改めて実感した。

常盤 真史

ゼミの研究テーマとしてブラック企業を選んだのは、塾講師のアルバイト経験がきっかけだった。私のアルバイト先は極端にブラックな勤務体制ではもちろんなかったが、時給の発生しない勤務時間が毎回1時間近く発生するため疑問を感じていた。3年ゼミでは、自分で仮説と分析方法を考え、分析を行った結果から仮説を検証するという研究の基本的な流れを経験することができて良かった。

戸沼 要

「働くことに対して向き合う姿勢」。これが、私がゼミを通して学んだことである。私はこれまで、働くことに対して真剣に考えたことがなかった。なんとなく就職活動をし、なんとなく入ることができた会社で、なんとなく定年まで働くのだろうなと考えていた。しかし、ゼミを通じて働くことに向き合い、自らの将来について考えるきっかけとなった。

中谷 悠成

自分は、働くということは世界を変えることだと思っている。将来、自分の仕事で、周りの環境を、そしてこの国を、もっと元気で良い国にしたい。働くということに向き合う機会をくださって、ありがとうございました。

中村 孝明

今年1年、ゼミを振り返ってみると、春学期は文献講読を行い、雇用システムなど働くということを深く学んだ。講義の事前に文献を講読することはとても大変だったが、そのおかげで内容を深く学ぶことができたと思う。秋学期では1人で研究テーマを決め、研究していくことに不安しかなかったが、なんとか成し遂げることができた。

西野 貴之

私は夢を追うためにフリーターという選択をして生きる若者たちにスポットを当てて論文を作成した。就職という安定を選ばずに夢を追うという不安定な道を選択した人たちの思いをインタビューで聞くことができて良かった。ただ、仮説を立てる際、うまく言葉にできず、最後まで仮説に苦しめられた。

日比野 祥吾

私は、質的調査と量的調査の両方が研究できて、その対象が労働社会学ということで、ゼミで研究・学習をしていきながら自分のキャリアプランについても考えていきたいと思い、李先生のゼミに所属させていただき、1年間研究をしてきた。

細谷 剛史

インタビューをするために、アポイントを取るのが大変だった。アポイントを取ってから実際に会いに行きインタビューをしたが、初対面の人に色々な話を聞き出すため、失礼のないようにするにはどうすればいいかを考えながら、神経を使った。だがとてもいい経験になった。ゼミを通じて多くのことを学べた。

森田 晶彦

このゼミを通してテーマである「労働」について向き合うことができたと思う。これまで私自身、労働と言われたときに、企業に入って定年退職するまで働き続けることをイメージしてきた。しかし社会には様々な働き方が存在し、それを実践している人もいるということを知ることができた。

松村 優花

反省点が大変多い。遅刻・欠席の多さである。4年次には、個人としては授業の遅刻・欠席を減らす、ゼロにすることを第一の目標にしたい。

2015年度卒論題目

卒論題目 コミュニティ・ビジネスの持続可能性―主婦の行うコミュニティ・ビジネス
クリエイターの労働環境とモチベーションについて
人間にしかできない仕事とは何かト
人材紹介会社の介在による、個人と企業のミスマッチ解消の可能性
芸術家の労働とモチベーション
職業別に見た社会人と飲酒の関係―社会人にとってお酒とは何か
イクメン現象による父親の育児ストレス化
倒産した企業の経営者が再起するために
日本の企業を今後増加させる方法への考察

戻る

トップに
戻る