李ゼミ

担当者:李 旼珍 教授
仕事世界を通じて生きることや社会の仕組みを考える

働くことは生きることです。どう働くかは、どう生きるかにつながることです。李ゼミは、働くことの研究を通じて、生きることや社会の仕組みについて考えるゼミです。

近年、フレキシブルかつ自由な働き方、仕事における自律、企業から自立した仕事人、仕事の趣味化、などのフレーズをよく聞きます。これらのフレーズはここ20数年間仕事の世界で起こっている諸変化を部分的には表しています。

ゼミでは、労働・仕事・雇用システムにおける近年のドラマティックな変化について考察した上、「ワークシステムの変化の下で労働者は主体的に働けるか」、「サービス労働における労働のルーティン化や感情労働の企業による管理は労働者のアイデンティティにどのような影響を与えるか」、「なぜ労働者は長時間労働するか」、「ワークとライフのバランスの取れた働き方をするためにはどんな政策が必要なのか」、「職場で労働者はどのようにジェンダーをやっているか」など、労働社会学の長年のイッシューはもちろん現在のホットなイッシューを取り上げ、議論します。

ゼミでは、議論にとどまらず、実際企業や労働者に対しアンケートやインタビューを実施し、議論と調査を結びつける作業を行います。現在新自由主義の弊害として議論されている「格差社会」も、実は仕事世界の変化の結果でもあります。ゼミの皆さんには、仕事についての考察を通じて、仕事の意味や社会の仕組みを知ってもらいたいと思います。

2016年度は、若年労働者はどのような労働問題を抱えているか、また働く人々は何を仕事へのモチベーションにしているか、などについて研究しました。研究の成果として、「若年労働問題と仕事へのモチベーション」という報告書を刊行しました。

2016年度ゼミ生の言葉


遠藤 眞由

私のテーマは「容姿と労働」です。研究当初は、異様に他人の顔を観察しており、正気ではなかった。インタビューから、結局は、笑顔でいることが大事だとわかりました。みなさん、笑っていればなんとかなるようです。私が李ゼミに入ることにした理由は、李先生が大好きだからです。正直、労働という分野に興味があったわけではないんですが、先生でゼミを選んで正解だったと思っています。

阪井 正哉

労働というテーマを専攻として選んでよかった。近い将来に社会人となり、更に深く労働と関わる身として、これに関して学生のうちから多角的に視ることができたのは非常に経験として大きかった。また、自らが調査を行う立場となったのも新鮮だった。

石井 淳

ゼミ論の作成は自分で仮説を立て、先行研究を探し、自分で調査・分析を行いましたが、今までやったことのない作業を自分一人でやらねばならなく、また他の授業やアルバイトなどの自分の都合が悪い時も多かったために、研究を着実に進めることが大変でした。

八重樫 郁哉

インターネットによる労働の変容について研究したく、このゼミに入ることにしました。結果として、自分が興味を持っていることを研究することができました。そして、卒業論文に向けてさらに深めて研究したいことを見つけることもできました。

黒木 陽子

自分が大学を卒業したあとの将来について考えたいという漠然とした気持ちから、労働社会学のゼミを選びました。ワーク・ライフ・バランスについてのインタビュー調査を行いました。インタビューは緊張しましたが、働く人の生の声を聞くことができ、キャリアを考えることにも繋がったので、とても良かったです。

小島 千佳

今回のゼミ研究で女性問題と社内交流の関係性についてアンケート調査を行いましたが、その難しさを知りました。しかし、自分で作成したアンケートでの分析は面白く興味深いものでした。

多田 直人

ゼミを通して「働く」ということの意味を見つめ直し、これから社会に出る私にとっては重要な意味を持つことを実感しました。そして様々な人にとっての労働や働き方について考えました。

中村 一星

様々な国籍の外国人と触れ合い、話を聞くことで、とても有意義な時間でした。結果的に自分にとって本当に興味のあるテーマで研究ができました。1年後には社会人になる私達にとって、労働社会学について学ぶことは、社会人になるための一歩であったと思います。

波多野 文紀

日本企業の賃金制度の実態を知れたのはとても良い経験でした。成果主義の実態がどうなっているのかという興味から決めた研究テーマは、今となっては得るものがとても大きかったように思います。また、同じゼミ生からも多くの刺激を貰いました。

平川 大樹

過酷なアルバイト経験から、ブラック企業について調べていくうちに、日本的経営をしているこの国ならではの言葉であることが分かり、インタビュー調査ではそこで働く人ならではの悩みや実状を調査することで、問題点や改善点を考察することが出来、文献調査とは異なった見方で知識を深められました。

深井 悠平

女性労働者と産休または育休制度についての実態を中心に調査・研究することで女性の立場や意識を考えられる良い機会ができました。

中根 優馬

自身で実際に調査を設計し、インタビュー調査を行ったことは貴重な経験となりました。自身のアルバイト先の企業についてあまり関心がなかったのですが、今回の調査を行ったことで、そこで働く従業員の方々の意識を知ることができました。

吉田 晃希

関心を持ち研究をしたテーマは非正規雇用に対する正社員登用の実態でしたが、このゼミに入っていなければ、自分がこのようなことに興味があるのだと知ることができなかったと思います。関心を持っているテーマを研究することはとても楽しい経験でした。

三坂 昂平

私は「やむを得ずフリーターとなった人」について研究をしました。4年次の卒業論文では今回の3年ゼミ論文を基にして、フリーターについてさらに深く研究していきたいと思います。

村元 稜

「女性総合職の昇進意欲」について研究を行ったが、研究を進めているうちにこれから就職を控えている僕ら、特に女性の方々にはとても身近で知っておかなければならないことが見えてきました。自分の働き方についても考えさせられる時間が増えたし、次第に研究が楽しくなってきました。

茂呂 彰太

今までの自分の中での労働についてのイメージが良い意味で覆されました。長時間労働の問題の研究を進め、長時間労働に対し理解が深まっただけではなくそれが起こる原因をどのように対処していくかのおおまかな指針を定めることができた。またインタビュー調査を行っていく中で調査の難しさや対人関係についても学ぶことができ、とても有意義なゼミ活動ができました。

2016年度卒論題目

卒論題目 Uターン就職―地元で働くその動機と満足度
管理職として働く女性の実情
伝統工芸の世界で働く女性の姿
組織市民行動―促進する要因と個人が受ける恩恵
プロゲーマーの労働環境と国内におけるeスポーツの発展可能性
非正規労働者の過重労働と主体形成}
ワーク・ライフ・バランスの改善意識と実態―改善意識に影響を与える要因
地下アイドルの労働環境と自律性から見た満足度
家事労働と女性の働き方との関係性
プロ野球選手の労働に対するアイデンティティ

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